TOYOTA presents AKB48チーム8 全国ツアー ~47の素敵な街へ~ in 長野

 どうしようか迷いつつ、ちょっと興味のある友だちに声かけてみたら、行ってみようかなと言われたので、行ってきましたよチーム8の全国ツアーin長野。
 最初にチーム8を見たのが、「静岡の横道さんがすごいぞ」って耳にして気になったので観てみたSKE劇場に出張公演に来た時のDMMで、このときは、確かに横道さんのダンスのパワーがすごかったなぁっていうのと、大阪の永野さんがお人形さんみたいな見た目しててかわいいなぁって思ってたはず。
 「制服の羽根」って曲が好きで好きでたまらなくて、これ以降もなんだかんだで気にはなっていて。AKB48SHOWでチーム8が楽曲披露するたびに、熊本の倉野尾さんかわいい!!とか青森の横山さん強いなぁとか、岡山の人見さんの見た目が好きすぎるとか、気になる子が何人も出てきたり、チームのフレッシュさが見ていて気持ちいいなぁと思ったりしてはいたけれど、SKE48をメインに推しているのでそんなに関わりがあるわけでもなかったのですが。
 転機はYoutubeにあがってた「【AKB48 Team 8】AKB48 Team 8 1年間のキセキ - YouTube」って映像を見てからかなぁ。AKB48グループの中でも異質というか、既存の他チームとほとんど関わることがなく、先輩後輩の関係もない中で、ちょっと違う成長をしてきたチーム8にズッキュンされちまったのでした。

 

 と、久しぶりにまとまった文章を書く楽しさで前置きが長くなった……

 

 今回出演のメンバーを見ると、半分以上知らない方がったのでちょっとは予習していかないとなぁと思ってはいたけれど、横着してたらキャッチフレーズを確認する間もなく前日を迎えてしまい、とりあえずチームカラーが紺だってのを調べただけで突撃。会場に向かう途中のセブンでチケット発券したら1階2列目とかいうほぼ最前の席だったこともあってか、これがまたすごく楽しいライブでびっくりしたのです。

 

 じゃんけん大会の直後のライブだったので、開演前にじゃんけん大会をしたのですが、その進行が出演メンバーとは別にお手伝いでやってきたらしい鳥取の中野さんで、舞台慣れしてるオーラに脱帽。今まで映像で見てた状態だと、個人的にはそんなに好きな感じの子じゃないかなぁと思ってたけど、生で見ると存在感が強くって、これは中野さんだけじゃなくて今日出演してた全員に言えることだけど、アイドルを1年もやると人ってこんなに輝くんだなぁと。
 いや、チーム8ってたぶん多くが中学生くらいのメンバーで、こんな近くで一回りも年下の女の子を見るのがあまりに久しぶりすぎて、最初から最後までなんだか背徳感でいっぱいでした……。どこに目線を向ければいいのかわかんないんですよ。パフォーマンスを見るのが好きだから、表情や体全体はもちろん、足の動き(ステップとか?)も見たいんだけど、あの距離で足元見ると、つるつるのふとももやぴかぴかのふくらはぎが目に毒すぎてつらかった。

 

 セットリストは、チーム8が普通のチームとはちょっと違って、今までAKB48グループが送り出してきたすべての楽曲を自由に組み合わせることができるような立場であることを活かしたセットリストで、それもまたよかった。骨格の部分はチーム8のオリジナル楽曲と本家AKB48のシングル曲で固めつつ、ユニット曲はあるテーマ(今回は「キス」)で選んだ曲を披露し、合間には公演曲を取り入れたりしてて、古参のファンが8に流れてるってのも納得できるセトリでした。まさかSDN48孤独なランナーがセトリに入ってくるなんて思わないじゃんか。楽曲の間のMCなんかにも手探り感みたいなものを感じて、今の各グループがある程度完成された形をどう崩していくかを考えているように見えるのに対して、メンバーのフレッシュさも相まって、これからどう創り上げていくかが見えるような気がするのがクるんだろうなぁと感じました。
 セットリストの最初から最後までまったくダレることなく楽しめたのは久しぶりな気がする。途中で撮影タイムなるものがあって、2曲分、スマホガラケーのカメラでステージを自由に撮り放題で、自分も一緒に行った友達もぱしゃぱしゃ撮影。世の中には、この時間に動画を撮ってyoutubeにあげる人もいて、この辺の感覚も面白いなぁと思いました。コストをかけないでその辺の人たちが撮った写真や動画をネットにあげることで興味を持つ人が出てきて、そういう人たちはわざわざ遠くへ足を運ぼうとは思わなくても、向こうから地元にやってきてくれる+中には地元出身のアイドルが必ずいるっていうのは、入り込みやすいはず。ただ、ファン層がひどかったりするのでその辺はなんだかなーと思わない部分ではありますが。
 惜しむらくは、長野っぽさがもうちょっとあれば地元民としては嬉しかったなぁという感じ。ただ長野ぽさって何ですか?と言われると答えに窮するところがあるのであれで良かったのかも。夜公演はもっと長野の近藤さんにスポットライトが当たってたのかなぁ。

 

 まだ近県で演っていない県もあるようなので、またチャンスがあれば行ってみたいなぁ。
 ……そういえばSKE48の全ツってどうなったんだろ。

 

 撮った写真をいくつかぽちり。

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2014年の読書まとめ

明けましておめでとうございます。
今年も一年、どうぞよろしくお願いします。

年に1回しか更新をしないこのブログでございますが、今年も例年どおり、2014年の読書メーターのまとめです。4月には初めての人事異動があり、なんの因果か秘書的な仕事をすることとなりました。右も左も分からない中で、4月からの9ヶ月間をなんとかやってくることができました。内部事情な話は結構あるのですが、インターネットは怖いのであんまりいろいろ愚痴こぼしたりすることもできずにいます。

今年一番の事件は「人事異動のせいでせんぱいと職場が別になってしまったこと」かなぁなんて思います。せんぱいの存在が生きる活力であったと言っても過言だった社会人なってからの3年間でした。なので、1月から3月では泉鏡花京極夏彦を読んでいるわけです。4月以降はどうしたんだという話ですが、せんぱいがいたから泉鏡花を読むようになったのは事実ですが、せんぱいがいないから読まないというわけではないです。

仕事が忙しくなりました。今まではあまり残業もなく、休日出勤もなく、悠々自適に生活していたのですが、そこそこの残業があり、休日出勤もたまにあり、6月くらいまでは仕事の変化に身体が慣れてこず、毎日疲れていたなーって記憶があります。忙しくて、泉鏡花頭にチューニングしきれなかったりして、なかなか読み進めることができずにいます。

今年はサイエンス系やサイエンスフィクションを読むようになった年でした。きっかけはずっと積んでた『虐殺器官』です。異動に伴い久しぶりに引っ越ししまして、荷物を少なくするためにかなりの量の本を(読んだ読んでないにかかわらず)売りに出したのですが、これは読んでなくて残した作品の1つでした。『約束の方舟』や『展翅少女人形館』のようなオタク系SFも面白く、ただ、翻訳文体がニガテなので、他どんな作品に手をつけていけばいいのか迷っているところではあります。

サイモン・シンの3部作(って言い方をするのかはわからないけれど)がとても面白かったのにはびっくりしました。どれも興味のある分野ではあるけれど、寝る間も惜しんで読み進めちゃう、こういう系統の作品に出会ったことはなかったので非常に楽しんで読めました。

2014年の1年間で読んだ本は35冊。いちおう毎年、週1冊として52冊を読むことを目標にしているのですが、なかなかそこまでいかないなぁ。車を出さなければ行くことができないため、最近はあまり本屋さんに足を運ぶこともなくなったのですが、2015年は、また表紙買いとかタイトル買いとかして分野や作者を広げていきたいなぁと思います。あとたまにはブログ更新します。なんか自分が今までどんな文体で文章書いてたかがわからんくなってる。あっちこっちに飛んでくような文章をまた書きたいです。

それでは良いお年を!

 

2014年の読書メーター
読んだ本の数:35冊
読んだページ数:13031ページ
ナイス数:266ナイス

“六条" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(9) (ファミ通文庫)“六条" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(9) (ファミ通文庫)感想
俺は夕雨を選ぶぜ!!
読了日:1月13日 著者:野村美月
外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)外科室・海城発電 他5篇 (岩波文庫)感想
話の筋にももちろん魅力はあるけれど、そうではなくて、読んでいるうちに頭に浮かんでくる不思議な情景が魅力的。どれも極端とは思わなかった。
読了日:1月19日 著者:泉鏡花
海神別荘・他二篇 (岩波文庫)海神別荘・他二篇 (岩波文庫)感想
どれも面白い。どの戯曲にも、読後、鮮やかな印象の残るシーンがあって、それがまた耽美的というか、いかにもな、自分的には好ましい部分であって、気持ちがいい。海神別荘は特に舞台で観るとさぞ美しいんだろうなと思った。
読了日:1月19日 著者:泉鏡花
下町ロケット (小学館文庫)下町ロケット (小学館文庫)感想
もともと好んで読んでいたロケットモノとはまた違う、池井戸さんっぽい切り口のお話で、あまりにも面白くて一気に読んでしまうくらい。技術や浪漫の面だけでなく、企業という舞台装置でこういう仕掛けをして、最後のカタルシスったらもう最高だね!
読了日:1月20日 著者:池井戸潤
歌行灯 (岩波文庫)歌行灯 (岩波文庫)感想
難しかったので二周した。ラストシーンに向かって、当初のコミカルさがどんどんとシリアスに変わっていくのがすごくよかった。最初は頭をチューニングしきれなくて読むのが大変だったが、二周目ともなるとかなり読めた気がする。美しい、と言ってしまってよいのか悩むが、ラストは美しい。
読了日:2月13日 著者:泉鏡花
草迷宮 (岩波文庫)草迷宮 (岩波文庫)感想
二度目。歌行燈を読んだその頭で読むと、物語の筋は非常にわかりやすかった。頭に映像としてありありと浮かぶけれども、知らない言葉があったりして、かなりの部分を想像(妄想)で補完してるので、作者の意図どおりの動きをしているわけではないだろうが、妖怪変化的なものにゆらゆらと引き寄せられ、最後の光景に圧倒される。
読了日:2月16日 著者:泉鏡花
文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)文庫版 邪魅の雫 (講談社文庫)感想
嫌な事件だったね……。こういう重なり合い的なお話は好きです。益田・青木の両名が活躍するのも面白かった。ただなぁ、って思いはなんとなくあるにせよ、面白かったと素直に言える。前作からわかりやすくなった印象があるので、次作はもっとこんがらがったのを期待し……たいようなしたくないような。
読了日:2月25日 著者:京極夏彦
春昼(しゅんちゅう);春昼後刻(しゅんちゅうごこく) (岩波文庫)春昼(しゅんちゅう);春昼後刻(しゅんちゅうごこく) (岩波文庫)
読了日:3月8日 著者:泉鏡花
脱兎リベンジ (ガガガ文庫)脱兎リベンジ (ガガガ文庫)感想
完璧な結末ではないけど、ないからこその読後感がとてもよかった。こういうカタルシスの得方は、持たざる者側としては気持ちのよいものです。
読了日:4月13日 著者:秀章
オブザデッド・マニアックス (ガガガ文庫)オブザデッド・マニアックス (ガガガ文庫)感想
またスクールカーストのお話だった。イマドキだなぁ。
読了日:4月13日 著者:大樹連司
虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)感想
SFを読むのは面白いなぁとなにも考えない頭で言っています。
読了日:5月1日 著者:伊藤計劃
約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)感想
SFで箱庭で少年少女ジュブナイル。表紙から想像していた以上にはシビアなお話っぽくておもしろい。とはいえありがちっちゃありがちなのかなぁと思ったり。
読了日:7月13日 著者:瀬尾つかさ
約束の方舟 (下) (ハヤカワ文庫JA)約束の方舟 (下) (ハヤカワ文庫JA)感想
シンゴさんが完璧な主人公過ぎましたね……
読了日:7月16日 著者:瀬尾つかさ
PSYCHE (星海社文庫)PSYCHE (星海社文庫)感想
淡々と。
読了日:7月19日 著者:唐辺葉介
ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)感想
おっぱい。大学生でなく、京都でないモリミーはこんな感じになるのか。おっぱい。不条理な夏で、小学生で、甘酸っぱさをあまり感じさせない文体なのに、少し切ない。おっぱい。アオヤマ君はどんなオトナになるんだろうか。おっぱい。おっぱい。
読了日:7月21日 著者:森見登美彦
展翅少女人形館 (ハヤカワ文庫JA)展翅少女人形館 (ハヤカワ文庫JA)感想
頽廃的で甘美な味のする作品でした。2章ラストへの盛り上がりがあまりにも蠱惑的だったのに加え、3章の耽美さも私は好きでした。雰囲気小説と言ってしまえばそれまでだけど、隔離された修道院と、球体関節人形が産まれる滅亡間近の人類の退廃的世界観とが見事でした。
読了日:7月22日 著者:瑞智士記
カラフル (文春文庫)カラフル (文春文庫)感想
もう俺に若さはないのだと感じさせられた一冊でした。
読了日:7月23日 著者:森絵都
ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)感想
社会的なあれこれは抜きにしよう。
読了日:8月2日 著者:伊藤計劃
分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(上) (講談社文庫)分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(上) (講談社文庫)感想
視点がくるくる回る上、世界観が始めはあまり掴めなかったが、徐々にわかってくると楽しくなってきた。この世界で作者は何を語るのか、下巻が楽しみ。
読了日:8月11日 著者:京極夏彦
分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(下) (講談社文庫)分冊文庫版 ルー=ガルー《忌避すべき狼》(下) (講談社文庫)感想
この人がこういう舞台と登場人物で話を書くとこんな風になるのか。結末のつけかたが、他の作品とは違って変な感じはした。ある狂気をどう描くか、ってことか。
読了日:8月12日 著者:京極夏彦
Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)Self-Reference ENGINE (ハヤカワ文庫JA)感想
随分と頭を切り替えて読まないとなんだこれは……で終わっちゃう一冊だと思いました。私は頭を切り替えきれずになんだこれは……で終わったんですけどね。なんだこれは……。
読了日:8月31日 著者:円城塔
思い出のマーニー (新潮文庫)思い出のマーニー (新潮文庫)感想
映画を観てから読んだので、映画のとおりの映像で読むことになりました。映画では後半部分を簡略化していたようで、こちらのほうが幸せそうな結末に思えました。
読了日:9月28日 著者:ジョーン・G.ロビンソン
有頂天家族 (幻冬舎文庫)有頂天家族 (幻冬舎文庫)感想
阿呆の血のしからしむるところなり。特段の外部的要因(偽右衛門騒動など)がなくとも、阿呆の血がおもしろきこともなき世をおもしろくするのでありましょう。しかし面白きことがなされるには面白きものどもがいなくてはならないわけで、面白きものどもをこう描くのはさすがでございました。
読了日:10月11日 著者:森見登美彦
植物図鑑 (幻冬舎文庫)植物図鑑 (幻冬舎文庫)感想
ハートウォーミングフェアリーテイル。一番最後のカーテンコール「午後三時」に一番素敵なところが濃縮されているなぁと思いました。
読了日:10月13日 著者:有川浩
分冊文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》(上) (講談社文庫)分冊文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》(上) (講談社文庫)感想
ときおり摂取したくなる京極夏彦成分。読み始めると止まらない。とりあえず下巻読んでから感想考える。
読了日:10月23日 著者:京極夏彦
分冊文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》(下) (講談社文庫)分冊文庫版 ルー=ガルー2 インクブス×スクブス《相容れぬ夢魔》(下) (講談社文庫)感想
アクション小説。爽快感がある。とても映像的なお話でした。
読了日:10月26日 著者:京極夏彦
淡雪淡雪感想
結末は中途半端かなぁという気がしなくもないが、そこに至るまでの道程や浮かぶ情景は素敵でした。北海道、行きたいなぁ……
読了日:10月26日 著者:広川伊砂緒
ぶたぶた洋菓子店 (光文社文庫)ぶたぶた洋菓子店 (光文社文庫)感想
お菓子には、人をしあわせにする、パワーがあるのだ。ぶたぶたさんにも、人をしあわせにする、パワーがあるのだ!
読了日:10月26日 著者:矢崎存美
フェルマーの最終定理 (新潮文庫)フェルマーの最終定理 (新潮文庫)感想
ノンフィクションであり、かつ結末はわかっているが道程を知らない出来事の、道筋を丹念に辿っていくことがこんなにも興味深く、ワクワクするものだとは思わなかった。そして、イメージを膨らませることで知識がなくともその足跡を見ることができるように導いてくれる作者に感謝を。
読了日:10月28日 著者:サイモンシン
スラムオンライン (ハヤカワ文庫 JA (800))スラムオンライン (ハヤカワ文庫 JA (800))感想
ときどき無性に読みたくなる一冊。好き。
読了日:11月23日 著者:桜坂洋
暗号解読〈上〉 (新潮文庫)暗号解読〈上〉 (新潮文庫)感想
そうは言っても多少なりとも知っているお話なのにも関わらず、頭で理解しきれていない。練習問題を手でやらなければとは思いつつ、そこまではさすがに大変だなぁと。
読了日:12月14日 著者:サイモンシン
暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)暗号解読 下巻 (新潮文庫 シ 37-3)感想
線文字Bの解読のくだりが浪漫溢れてめちゃくちゃおもしろかった。量子暗号までいくとなかなかきちんと理解できたとは言い難いかもしれないけれど、浪漫を楽しみながら暗号というものの原理や過去や未来を概略だけでも把握できるのはさすがだなぁと感じました。
読了日:12月21日 著者:サイモンシン
折れた竜骨 上 (創元推理文庫)折れた竜骨 上 (創元推理文庫)感想
外国の小説の翻訳作っぽく、最初に登場人物の名前と肩書だけが並んでいるのは苦手なの……。読み出せば気にならないんだけど。呪われたデーン人のスパイスが下巻でどこまで効いてくるかが楽しみです。
読了日:12月23日 著者:米澤穂信
折れた竜骨 下 (創元推理文庫)折れた竜骨 下 (創元推理文庫)感想
作品世界を構築しながら読者に無理のないようにミステリーとして納得させるのは難しいよなぁと思いながら読んでいたけど、さすがと思わされる内容でした。暗殺騎士の行動には疑問符が湧いているけれども。
読了日:12月23日 著者:米澤穂信
宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)感想
人間味があるからこそ面白い。
読了日:12月30日 著者:サイモンシン

読書メーター

2013年の読書まとめ

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。

さて、いつものこれです。社会人としても3年目に突入しまして、うちの職場はだいたい3年周期での異動になるので、上司からはお前がこの仕事をしたって言えるなにかをしろと言われたけど特になにかをするわけでもなく、惰性でこの1年が終わろうとしています。

年間27冊。今回は冊数が少ないので、いつものように5冊を選ぶってことはしないことにしました。冊数は半分くらいだけど、ページ数自体は去年と2000ページ分くらいしか差がないのは、京極夏彦のせいです。あの鈍器め。

今年は特にアイドルオタクとしてアイドル中心の生活をしていたので、アニメや読書にかける時間ってのがすごく少なくなってた気がします。アニメほとんど見てなかったしなー。暇があればライブDVDとか見てました。これが今の僕の活力です。ちなみにせんぱいも俺の中ではアイドル的存在です。

というわけで、読書ラインナップもアイドルやせんぱいが関係する内容だったりします。

「ぶたぶたシリーズ」や「浜村渚シリーズ」や「みをつくし料理帖シリーズ」は、大好きだったアイドルさん(去年の12月に卒業されました)が好きだと言っていたラインナップだし、「泉鏡花」や「京極夏彦」はせんぱい関連だったりします。禊のつもりで3月に読んだ「草迷宮」は、結局せんぱいが異動にならなかったので禊にならず。今度は「泉鏡花短篇集」でも読もうかと思います。kindle版がだいたいどれも0円なのでkindleで読んでもいいよなぁと思いますが、やっぱり物理的なものが欲しいタイプなのでちょっとお高いけど岩波文庫買わないとなー。泉鏡花は頭を泉鏡花ワールドにチューニングするまでに時間がかかるのが大変なところ。一度合うと楽しく読めるんだけど。

あとシリーズで読んでる「ヒカル」か。源氏物語モチーフで結構ぶっ飛んでるというか、主人公がただのタラシ的存在になりつつあるけど、さすがの野村美月さんで楽しく読めてます。「文学少女シリーズ」は友人に借りて読んでたので、自分でも集めたいなと思ってはいますが、物理的容量には限界がありまして……。そういえば、最終巻?だっけな、遠子先輩が編集者になってからの話をまだ読んでいない気がするのです。

京極堂シリーズの強さによって積ん読はあまり減らず……。あれはすごいですよね。好きな人はとことん好きだろうけど、嫌いな人はすごい嫌いそう。村上春樹みたいなもんか。この3月には引っ越しなのである程度身軽にしないととは思っているのですが、まだ読んでない本はなかなか売る気になれず、積ん読が溜まれば溜まるほど荷物が多くなるという状況。アイドルさん関係で「魔女の宅急便シリーズ」とかも読みたいしなーと思ってはいますが、最近はあまり新刊を買わないようにしています。

2014年はシリーズもので最後まで読みきれていないものを読み切ったり、今度こそ禊をすませたいと思います。せんぱいかわいいよせんぱい。自分が異動になるのでアイドルの現場に行くのが大変になるので、時間は余るようになるのかな。あとは映画を観たい。「南極料理人」を観たいけど近くのTSUTAYAにはなさそうなのです。もう次額レンタルとか始めるか。

 

2013年の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:14044ページ
ナイス数:207ナイス

恋文の技術 (ポプラ文庫)恋文の技術 (ポプラ文庫)感想
炸裂!森見節! 自分の思考や文章が暫くの間森見節に侵されます。ラストにちゃんと?締めてるあたりはさすがですよ。
読了日:1月8日 著者:森見登美彦
(P[お]3-1)乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル)(P[お]3-1)乙女の花束 (ポプラ文庫ピュアフル)感想
登場人物もストーリー展開もなにもかもが王道的な中で、「善さ」が全面に押し出されていて非常に読みやすかった。マンネリ感があるにしても、これが面白くない訳がない。
読了日:1月12日 著者:折原みと
ぶたぶたカフェ (光文社文庫)ぶたぶたカフェ (光文社文庫)感想
初めてのぶたぶたさんシリーズ。優しいお話でした。僕もいつか、誰かにとってのぶたぶたさんになれればいいなぁと思います。パンケーキ(ホットケーキでも可)を食べたい!フレンチトーストも食べたい!こんな素敵なぬいぐるみが身近にいてくれたら、人生がもっと楽しくなるんじゃないかしら。
読了日:3月30日 著者:矢崎存美
草迷宮 (岩波文庫)草迷宮 (岩波文庫)感想
遂に読んでしまった一冊。一度頭をチューニングしても、場面が変わり語り手が変わり、かと思えば地の描写になったりと、常に頭を最適化できるわけもなく、不思議な心持ちのまま読み終わりまで。果たして私が思い描いた光景が、作者のそれと重なるのか不安なところではありますが、非常に映像的な、美しい、リズムのよい文章に助けられてなんとか読み終えることができたかなぁと。艶やか。読めば読むほど頭のなかに立ち現れる迷宮を、一歩一歩進むのは楽しかった。
読了日:3月31日 著者:泉鏡花
“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) (ファミ通文庫)“末摘花" ヒカルが地球にいたころ……(5) (ファミ通文庫)感想
きっと次のお話への箸休め的な巻だったんでしょう。
読了日:4月1日 著者:野村美月
“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6) (ファミ通文庫)“朝顔" ヒカルが地球にいたころ……(6) (ファミ通文庫)感想
またひとつ物語が進みました。式部さんは琴吹さんじゃなかった!報われない女の子好きとしては、ヒカルの女性陣はどの人も破壊力抜群ですね。
読了日:4月4日 著者:野村美月
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)感想
やはり難易度は高いけれど、それに見合う面白さはあると思う。破天荒だよなー。
読了日:4月21日 著者:京極夏彦
世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)感想
ほむほむ。
読了日:4月28日 著者:穂村弘
浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)感想
ようやく武藤さんの過去にスポットがあたるのかな。楽しみ。
読了日:5月3日 著者:青柳碧人
“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7) (ファミ通文庫)“空蝉" ヒカルが地球にいたころ……(7) (ファミ通文庫)感想
源氏物語が下敷きだからとはいえ、ぶっ飛んできたなー。葵の上が、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
読了日:5月4日 著者:野村美月
文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)感想
なにもかもが良くも悪くもパワフル。読めば読むほど壊れていきそう。           
読了日:5月5日 著者:京極夏彦
文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)感想
いやはや、これだけのものを書ききる力量はものすごい。今作の憑物落としはかなり錯綜してついていくのに精一杯だったけれど、これだけの長さでこれだけの情報を詰め込んで、本当にパワフル。
読了日:5月16日 著者:京極夏彦
夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)夜叉ヶ池・天守物語 (岩波文庫)感想
戯曲は読みづらいかと思っていたけれど、他の作品よりも読みやすく楽しかった。夜叉ヶ池の主人公の格好の良さに惹かれる。人間の醜さ……
読了日:5月26日 著者:泉鏡花
文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)感想
知的読み物としてと、キャラクターの魅力と、膨大なページ数で成り立っているような作品。私は嫌いではないどころかむしろ好きだけど。榎木津がいてくれてよかった。
読了日:6月7日 著者:京極夏彦
文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)感想
いやあ無茶苦茶面白いなこれ……。その分非常に理解し難いけど。ここまでの京極堂シリーズの中で一番おもしろいんじゃないだろうか。
読了日:6月16日 著者:京極夏彦
三匹のおっさん (文春文庫)三匹のおっさん (文春文庫)感想
うん、ハートフルおっさんストーリー。というよりも祐希くんと早苗ちゃんの現実にはあり得ないくらいの微笑ましいお話。悪者は悪者で、こっち側の人はみんないい人で、心温まるお話としか言えないなぁ。
読了日:6月16日 著者:有川浩
文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)文庫版 塗仏の宴 宴の支度 (講談社文庫)感想
なんだこの集大成的なお話は。序盤の、なにもわからず手探りで小難しい話を読んでる最中は非常に疲れたけれど、支度の中盤終盤と進むにつれて、こちら側に細い糸が見えてきて、どれがどう繋がっていくのか考えられるようになってからは面白く読めた。見えてきた糸がどう解れていくのか、始末を楽しみにします。
読了日:8月19日 著者:京極夏彦
“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8) (ファミ通文庫)“花散里" ヒカルが地球にいたころ……(8) (ファミ通文庫)感想
みちる…お前もか……。こうなったらラスボスは式部さんでみんな不幸になって結局ひとりぼっちなんだ……っていう絶望的なエンディングを見たいです。
読了日:9月3日 著者:野村美月
文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)文庫版 塗仏の宴 宴の始末 (講談社文庫)感想
長かった。本当に長かった。後半200ページくらいに榎木津が出てくるまでは、複数視点の同時進行かつなかなか前に進んでいる気がしない雰囲気で読み進めるのがつらかったけど、さすがの榎木津さんでした。ラスボス?登場でこの先どうなることやら、なかなか大風呂敷が広がり過ぎてて大変そうです。
読了日:10月14日 著者:京極夏彦
ぶたぶた図書館 (光文社文庫)ぶたぶた図書館 (光文社文庫)感想
ほっとするお話。ぬいぐるみおとまり会といい、クリームたっぷりのスコーンといい、ぶたぶたカフェのパンケーキといい、お話も小道具もほっと心やすまる素敵感満載でとてもよいです。
読了日:10月14日 著者:矢崎存美
花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖感想
おなかがすくけれど、独身男に出てくる料理を作れというのも難しい話で、ぐーぐーなるお腹を押さえて読みながらほっこりしています。おいしい料理に、ほっこりするお話に、澪の恋に、流れている時間が素敵ですねー。
読了日:11月10日 著者:高田郁
文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)感想
まともな人が一人でも主体になると非常に読みやすい。内容はまあいつもどおり小難しく、弄りまわってるようなものだけれども、多くは達成感を味わうために読んでるようなところもあるか……。巡り巡って悲劇とも言うべき真相に辿りつくのは、ある意味カタルシスがあってとてもおもしろいです。
読了日:11月26日 著者:京極夏彦
想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)感想
この本を好きだったアイドルが、アイドルを辞めることを決めたみたいです。澪とその子を重ね合わせて見てしまう気持ち悪いアイドルオタクですが、心がほっこりするだけでなく、いろんな心意気を感じられる素敵なお話たちでした。
読了日:11月29日 著者:高田郁
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)感想
だんだん鼻につく書き方が増えてきた気がしなくもないが、お話は面白いし、お料理はおいしいし、心は温まるし、お腹は空くし、楽しなぁこれ。己の糧。
読了日:12月6日 著者:高田郁
小夜しぐれ (みをつくし料理帖)小夜しぐれ (みをつくし料理帖)感想
物語が大きく動き始める第5巻。塩漬けの桜が開く熱燗は見事でお腹すいた……。澪視点でない視点からのお話も綴られ、そろそろ折り返し地点なのかなーといったところ。
読了日:12月13日 著者:高田郁
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)感想
怒涛の展開。あの人も、澪のように心星を見つけて、きっとこれから先頑張っていくんだろうな。
読了日:12月14日 著者:高田郁
夢十夜夢十夜感想
Kindleで読んだ。嗚呼、俺には文学的素養と呼ばれる何かが、欠片もないのだということを思い知らされる。成る程此れが古典といふものか。古典とは何ぞや。いづれにせよ、読むことと「読む」ことには此れ程の断絶が在るのだ。さらば古典よ。またいつの日にか巡り遇う機会まで。
読了日:12月17日 著者:夏目漱石

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