きっと、どんな行為にも価値がある

6日に小早川凛子という名前の彼女ができまして、先日、ついに待ちに待った初デートをしてうきうきでしてが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。


そのデートの前日にですね、ゼミの同期との食事会みたいなものがありまして、気が進まないなぁなんて思いつつも、自分を含めて同期は4人しかいないゼミなんで、今後の大学生活を円滑に進めるためにも、彼らとの親交を深めることは必要なことでありますから、嫌な顔ひとつせずに待ち合わせ場所にいそいそと急いだのです。(こうやって書くとすごく嫌なやつだな僕。そこまで嫌ではないですよもちろん。ただ、その同期の中に一人女の子がいるんで、非コミュな僕としては女の子がいる場に行くのはとても抵抗があるのです。つまりそういうことです。)


さてさて、待ち合わせの後、幹事殿が予約していたお店に行って、一通りの注文を済ませて乾杯をして、1時間半くらい談笑をし、女の子は遠くにお住まいなのでそこで別れて、そのまま同期の家まで歩いていって数時間談笑をした後、帰宅をしたのですが、ちょっと興味深いというか、今までの僕の友人たちとは違った種族(って言い方はないと思うんですけど)の人たちとの会話だったんで、いろいろと思ったことをちょっと記録に残しておこうかと思いまして、今、キーボードを叩いています。
ちなみに、Twitterでpostしたことの単なる焼き直しみたいなもんです。

あとたぶん、かなり支離滅裂な文章になると思います。こういうのは苦手だ。


うちのゼミは会計系の中でも結構真面目というか、上昇志向(って言うのかな)の強い人たちが集まるところでして、ゼミ生のほぼ全員が公認会計士や税理士を目指してTACや大原といった大手の予備校に通い、日夜勉強している人たちです。(これだけで知ってる人が見れば個人を特定できちゃう気がして怖いわ。)

ゼミの同期も、自分以外は公認会計士か税理士のどちらかを志望していて、日々勉強に励んでいるらしいのですが、公認会計士と言うやつは、聞いた話なんですけど、最低5000時間の勉強が必要であるほどの超難関の国家資格なので、みんないろいろと悩むみたいなんです。自分は、大学受験のときもそうだったんですけど、挫折を経験したことがないといいますか、今の大学にも、入れるところに入った、という感じなんで、ものすごく努力して、それこそドラマのようにヒステリックになったりすることなしに、自分のペースでだらだらと勉強して、なんとなく入っちゃったようなもんなんで、そういう経験がまったくなく、なんといいますか知らない世界の話なんです。

5000時間も勉強するのが嫌で、公認会計士の道を選ばずに公務員に逃げたほどの人間なんで、そもそものところ興味のない分野の勉強というのは好きではないです。


で、そういう道を選んだ人たちが過半数以上いると、まぁそういう話になるわけですよ。僕はポカーンと口をあけて、「こいつらすげぇんだなぁ……」なんてことを思いながら話を聞いているのがいつものことなんですが、そのうちの一人、今年の2月くらいから予備校の通信を始めた男の子が、「公認会計士やめるかもしれない」みたいなことを話し始めたのです。かなりネガティブに悩んでいるみたいで、「頑張れ」だの「やめるのも一つの道だよ」だのと励ましたりしまして、その男の子も、「夏休みいっぱいじっくり考えるわ」みたいなことを言っていたと記憶しています。

あとはまぁ、5月の短答に落ちてそれ以来、予備校で自分の解いたのを採点しているときに手が震えちゃうだの、12月試験の願書を出して「こりゃやらねばならぬ!」と奮起しているだの、「資格浪人の友だちが泣きながらやめて就活すると言ってきて、そのときはなんて言ったらいいかわからなかったんだけど、次の日に目を赤く腫らして、就職している友だちに相談したら、そんなんじゃ甘い!と怒鳴られて思いなおした」だのといったような話をしていました。("資格浪人"って言葉をこのとき初めて知ったんですけど、使わない方がいいみたいですね。)


もちろん上に書いているようなこと以外の話だってしてますよ。そんなネガティブな食事会だったら僕の体力はこの時点でゼロで、早く帰りたいなんて思ってるはずですから。


で、女の子は帰って、男3人で同期の家に押しかけて、男しかいないなら僕はもうテンションだだ上がりで、エロ話とかするわけですよ。

どこまで許容されるのかなぁと思って、講義室で斜め前に座った女の子の横乳をツンツンしたくなった話とか、坂道を立ち漕ぎする女の子のお尻の動きの話とかをしたりして、「お前なに言ってんの……?」と呆れられたり、AVの抜きどころはどこ?とかフェラシーンは楽しいの?とか質問攻めにしたりと、水を得た魚のように下ネタに花を咲かせました。(いやね、こんな話女の子がいる前じゃできないのですよ。こういう話を女の子の前でできるのは、※ただしイケメンに限る。が発動しますって。)
でまあ、僕はゼミでの立ち位置が、ゆるふわ系変態マスコットキャラみたいな感じなんで、こんな話をしてると、呆れながらも笑って貰えるんです。


楽しい時間も終えて、同期の家を出て、ネガティブに悩んでた友人と帰る方向が同じなんで、ゆっくり二人で歩いて帰っていたんですが、そのときに、「なんつーか、お前みたいな馬鹿っぽいやつとバカみたいな話して、気が楽になったわ」みたいなことを言われました。この「馬鹿っぽいやつ」ってのはたぶん、今までの付き合いからして冗談なんだと思うんですけど、こんなことを言われて、嬉しくなったんですよ。自分みたいな人間でも、こうやって馬鹿みたいな話でも、人の役に立つんだなーみたいなことを思って。
僕は、世の中なんとかなるもんだと、人から言わせればきっと、なに甘い考えでいるんだバカヤロー!と怒られるような考えでいるんで、何年も合格できなくてもありだと思うし、スパッと諦めるのもありだと思うし、大学の講義の単位落としても、まぁしょうがねぇよあんま悩むことねぇよ、みたいなポケーっとした考えでいるんで、「公認会計士に受かったらまずは東京の監査法人に就職して、そのうちアメリカの大学に入ってMBAを取って、最終的には地元の土に還りたい」とかいう人生設計を聞いたときに、そこまで考えていてすごいし偉いとは思うけど息苦しくないんかなー、なんてぼんやり思ったりするくらいなんですけど、そんな人間でも、意識が高くて悩んでる人の救いになるっていうか、ちょっとでも役に立てるんだなぁ、って思って嬉しかった。


こんな人間のどうでもいいような馬鹿話で救われたって言ってくれるなら、いくらでも相談にのるし、いくらでも話相手になるから、いつでもメールなり電話なりしてくれよ、って別れ際に言えてよかったな、って今でも思う。


どんな人間でもどんなことでも、いつかどこかで誰かの役に立つことがあって、決して無駄にはならないんだな、というこの体験は、僕の救いでもあったんだなぁ、と今振り返って切にそう思う。