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一人で天体観測はとにかく寂しい

なんで僕は天文部に所属しなかったんだろう。


というなんて言いますか、青春の一コマに対する後悔が今更ながらふつふつと湧き上がってきています。青春なんてのは後から思い返してみれば後悔の連続ばかりなのです。もちろん楽しかったですよ。異性の介在する部分もオタクが好きそうなシチュエーションも、そんなものほとんどありませんでしたが、それなりに仲のいい友だちと、それなりに遊んだり話したり、確かに青春の一ページです。
でもそれはそれです。いろんな創作物(主にマンガやラノベやゲーム)で語られるような、食パンを咥えた転校生と曲がり角でぶつかったり、屋上でサボってたら突然空から女の子が降ってきたり、体育倉庫に二人っきりで閉じ込められてドキドキしたり、夏休み最後の日に夜のプールに忍び込んだら先客がいて驚いたり、坂の下でおどおどしている女の子に出会ったり、突然異能バトルに巻き込まれたり、あんまり思い出そうとするとどんどん気分が沈んでくるし、なんか方向性が違ってきているんですが、文化祭の準備期間とか思い返してみても、あぁこんな風になりたかったな、なんて思うことたくさんです。


さて先程、オリオン座流星群を見ようと思い立って、近くの、星を見るときにはだいたいいつもそこに行く公園に行ってきて、空を眺めてきました。いわゆる天体観測です。午前二時。踏み切りじゃなくて公園だし、望遠鏡を担いでいったわけでもないし、二分後に君がくることなんか100%ないんですけど。"イマ"というほうき星はいつでもいつまでも追いかけていたいです。
流れ星が見えたかどうかはどうでもいいんですが、その公園、隣が中学校です。中学校。僕が一番輝いてた時期です。過去の栄光にすがりつくのはやめたいです。その中学校の屋上に小さな部屋があって、そこに電気がついていました。そのときの僕の中を電流のように流れたこの気持ちをどう表現すればいいのかさっぱりわかりません。楽しそうに天体観測をしている中学生たちの声が聞こえてきたわけでもないんですが、泣きそうでした。ぶっちゃけちょっと泣きました。


天文部。中学のときはそんな部活なかったですし、高校のときはあってなかったようなものだったと記憶していますが、天文部で流れ星を観測すると言うと僕の中では「月は東に日は西に(通称はにはに)」のあのシーンなのです。特に素晴らしい作品ってわけでもないのに、時折無性にやりたくなるあれです。茉理と結先生が大好きです。結先生とか138cmです。ひゃくさんじゅうはっせんち。メジャーを使って、結先生の頭が自分のどの辺に来るのか測ってみてください。測りましたか?どうですか?すごいでしょう!
僕の身長はだいたい170cmです。だいたい170cmと言う人の8割は170cmないんですけど、この身長だと、ちょうど胸の辺りに頭のてっぺんがきます。ぎゅっと抱きしめたら胸に顔が埋まります。もうこれは犯罪ですよね。ひゃくさんじゅうはっせんちで先生です。確実に犯罪です。高校のときの担任が結先生だったら僕は今この場所にいなかったと思います。ひゃくさんじゅうはっせんち……。
はにはにの天文部は、主人公とその親友と転校生と結先生という最強の布陣でお届けされるんですが、あの雰囲気がそのまま、公園の隣の中学校の屋上にある気がしました。
そして彼らは、下の公園に一人ぽつんと立って星空を見上げている僕を屋上から見下ろして、可哀想な人に対する目を向けるのです。これが泣かずにいられますか!!!!


今は言うほど悲しんではいません。ぐだぐだ書いてたら落ち着きました。
たまに無性にノスタルジックというかなんというか、泣きたくなることもありますが、基本的には今の自分に満足とまでは言いませんが、納得はしています。
その納得は諦めから来たものなのかもしれませんが、それでも悪くない人生だと思っています。そもそも比べるもんじゃないですしね。だからといって比べずにはいられないんですが。
という補足をしておしまい。