四つ葉のクローバー

四葉のクローバーは幸せの象徴、なんて言うけれど、最後に四葉のクローバーを手に入れたのはいつのことだったかなぁと考えてみる。記憶にあるのは、中学2年のときの写生大会。
うちの中学の写生大会は年に一回、三年間でアーケードが善光寺か学校のどれかに行って絵を書いてくるっていうので、1年の時に善光寺、2年の時に学校(たぶん)、3年の時にも学校を選択して、2年のときはグラウンドの隅っこで、クローバーがたくさん生えているところで絵を描いていた覚えがある。
そこは、日当たりがあんまりよくなくて、地面がじめじめしていて、たくさんのクローバーが生えているところだったんだけど、絵を描くのをそっちのけで四葉のクローバーを友だちと二人だったか三人だったかで探していた。そこで初めて、五つ葉、六つ葉、七ツ葉までのクローバーを見つけたんじゃなかったかな。


四葉のクローバーは幸せの象徴で、クローバーがたくさん生えているのを見ると、ついつい四葉を探してしまっていた、はずなんだけど、ここ数年以上、四葉を探そうとした覚えが、もっと言うとクローバーがたくさん生えているのを見かけたことがないような、そんな気がします。それこそ、ここ何年もナメクジとかかたつむりを見かけなくなったよなーっていうレベルで。
よくよく考えてみると、高校に入ってからカエルを見かけた記憶すらない。たぶん見たことはあるはずなんだけど、記憶に残ってないだけだと思うんだけど、なんか自然が離れちゃったなぁってちょっと寂しくなってみたり。
高校の通学路はずーっと道路で田んぼなんてなかったしなぁ。大学なんて今、中心街の近くに住んでるし。でも、高校のときよりも今のほうが、通学途中にある川辺に降りてみたり、ちょっと北に行ったところにある公園に行ってみたり、そのへんをぶらぶらと散歩するのが結構好きだから、自然が近づいてるのかぁとも思いました。


さてさて四つ葉のクローバー。
見つけたところで、乙女みたいに押し花にしたりするわけでもなく、ティッシュにくるんでおいたりポケットにそのまま入れておいたりしてすぐに枯れちゃうんだけど、なんか四葉のクローバーって、いいよね。
Clover Heart'sっていうゲームがあって、クローバーそのものはあんまり関係なかったはずなんだけど、Clover Pointはシロツメクサ大活躍で、クローバーをモチーフにしたお話ってそれくらいしかパッと思いつかないんだけど、Clover Heart'sの方は初期にやったゲームなもんで思い入れが深いです。だからといってなんだ、ってわけではないです。
ちなみにシロツメクサの花言葉は「復讐」「約束」「幸福」とかだそうです。お話のモチーフには結構しやすいと思うんだけどなぁ。四葉のクローバーの場合だと、ひとつひとつの葉っぱにそれぞれ意味があったような気がします。というわけで調べてきたら、それぞれが「希望」「誠実」「愛情」「幸運」なんて意味があるそうです。


女の子へのプレゼントに、四つ葉のクローバーの押し花で作ったしおりとかあげてみたかったなぁなんて思いました。もしくは自分用のしおりにしたい。
なんか、家にある分厚い辞書とか電話帳のページをぱらぱらとめくってみたら、昔しまった四葉のクローバーが出てきたりしそうです。


って書いて思い出したんだけど、ブックオフで買った本の中から四つ葉のクローバーが出てきたことがあって、なんだか素敵だなぁと思う反面、ちょっと汚いなぁとか店員ちゃんとチェックしろよと思いました。
あと、ブックオフつながりで、たまたま手に取ったドストエフスキー罪と罰のでっかい本をぱらぱらとめくっていたら、ページの間に昔のお金、伊藤博文の100円札とか中国か韓国の紙幣が何枚も挟まっていて、値札を見てみたら105円だったので即座に買いました。中身はまだ読んでいません。きっと、へそくりのつもりで隠していたもので、所有者が亡くなったかなにかで蔵書を全部一気に売っちゃったのかなぁと親と話してました。店員がちゃんとチェックしてなくてラッキーでした。今でもお札は全部綺麗にとっておいてあります。
古本にはたくさんの思い出が詰まっていて、ちょっと素敵です。古本の匂いって結構好きなんだけど、ラインが引いてあったり折れてたりするのは、うーんって気持ちになってしまいます。それも、前の所有者の思い出の1ページなんでしょうけど。