9月の読書まとめ

9月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3035ページ

さよなら妖精 (創元推理文庫)さよなら妖精 (創元推理文庫)
弓道やってる弟に何かのとっかかりになればと思って持ってきたけど「つまらなそう」と言って読んでくれなかったから自分が再読。ボトルネック読んだあとだと、日常ミステリーというよりも青春小説の感が強いと感じる。ちょっとした日常の謎が大きな事件に繋がっていくんじゃなくて、自分の生き方や無力さに繋がっていくのは読んでいて胸が痛くなるなぁ。
読了日:09月03日 著者:米澤 穂信
ガールズ・ブルー (文春文庫)ガールズ・ブルー (文春文庫)
17歳は自覚するにせよしないにせよいつもセカイと戦ってる。美咲の言う「油断するな」の感覚が、理穂の「なんとかなるって自信がある」って感覚が、青っぽいんだけどなんかぐっときた。うん、まだまだ僕も若い。美咲と理穂がすごくよくって最後まで引っ張ってってくれたと思う。夏が終わっちゃったなぁ。
読了日:09月05日 著者:あさの あつこ
ありふれた風景画 (文春文庫)ありふれた風景画 (文春文庫)
いわゆる青春が鮮やかな青色ならくすんだ紺色みたいな、ちょっと苦い感じのお話。なんか老成してる、とまでは言わないけれど、大人っぽいって感じでもない女子高生像が素敵なんだけど、男子中学生がこれ読んだらいろんな意味でどきどきしちゃってどっかーんってなりそう。これを持ってた弟が、読み終えたあとどんな風に思ったんだろうか。
読了日:09月06日 著者:あさの あつこ
あかね色の風/ラブ・レター (幻冬舎文庫)あかね色の風/ラブ・レター (幻冬舎文庫)
ラブ・レターがすごくよかった。自分が少女だったことはないけど、少女だったあの頃を思い出すような気がする。愛美ちゃんの感じ方も思ったことも書いたことも喋ったこともみんなぽかぽかする。どきどきする。いいどきどき。
読了日:09月06日 著者:あさの あつこ
いちご同盟 (集英社文庫)いちご同盟 (集英社文庫)
中学生の時、国語の授業でその一部を読んだときに感じた印象とは違った印象を受けました。自殺ってのが同盟を結んだときの生きろにこんなに繋がっているとは。逃げ逃げの主人公のせいでなんか納得いない部分もあったけど、不謹慎を承知で言わせてもらうなら、直美のおっぱい!おっぱい!
読了日:09月07日 著者:三田 誠広
絶対女王にゃー様 3 (ガガガ文庫)絶対女王にゃー様 3 (ガガガ文庫)
3巻になって慣れちゃったのか、緊張感も背徳的な変態感も薄まってきていて、期待度が高過ぎた。最後に明かされる構図はとても気持ちがいいものだけれど、駆け足に感じて、もう1巻分くらい書けるような内容だったと思うけど、これでよかったのかなとも思う。挿絵の結華さんの肉感が素晴らしい。結華さんのセリフがファルさん思い出して薄ら寒くなったのは内緒。
読了日:09月10日 著者:J・さいろー
氷菓 (角川スニーカー文庫)氷菓 (角川スニーカー文庫)
小市民シリーズよりもこっちの古典部シリーズの方が好きかも。っていうか、千反田が奉太郎を引っ張っていくっていう形が好み。謎解き的な部分ではちょっと物足りない部分はあるけど、このほろ苦さはよかった。あとがきの謎が気になる……。
読了日:09月10日 著者:米澤 穂信
ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)
こういう女の子たちが女子高生っていう生き物なら、それはすごく素敵なことだと思う。惚れるなぁ。「とりあえず」明日へ。みんなの言葉とか考え方にフックがついてて、どんどん自分にひっかかっていって、どきどきする。
読了日:09月12日 著者:あさの あつこ
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)
後半の卒業の話で前半の冬柴さんの話が全部吹っ飛んだ。報われない片思いをしていても、どんなに冷たくされても、人間の醜いエゴイズムを見せつけられても、まっすぐにおひさまのように前に進んでいける菜乃がやっぱりすごくいとおしい。菜乃のまっすぐさに心葉も成長できたし琴吹さんも前に進めるようになったし、菜乃もまっすぐなまま強くなったんだなぁと思った。ラストシーンには完全に持って行かれた。とても素敵なお話でした。
読了日:09月13日 著者:野村 美月
夜のピクニック (新潮文庫)夜のピクニック (新潮文庫)
気持ち悪いくらい素敵な青春小説だったと感じた。貴子と融の周囲があまりに大人びていて、適材適所的に配置された気持ちよさと気持ち悪さがどっちもあった。この話を歩行祭っていう一日で書くってことがすごいと思った。しかしなんというか自分が歳をとってしまったんだなぁと思わざるを得ない。
読了日:09月14日 著者:恩田 陸

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