ももいろクローバーがすごい!

例えば、僕が小六のときはモーニング娘。全盛期で、地元にライブツアーで来たとき、チケットの予約開始と同時に電話してチケット入手するくらいには好きだったんだけど、じゃあモーニング娘。をどう消費してたかって言うと、メディアの力というか、歌番組の力が今と比べてすごく強かったっていうのもあるかもしれないけど、グループの個人個人に目が向けられていたと思う。自分は当時、加護ちゃんとなっちが好きで、ライブに行ったときには物販で加護ちゃんのうちわを買ったんだけど、自分が好きな人以外でも、個人個人の人柄とか個性とか弄られ方とか、そういう部分が、歌とか踊りよりも強かった。歌番組を見る理由が、MCとメンバーのトークとかバラエティ色の強いトークを見たいっていう理由が一番を占めていたなって思う。当然歌も踊りにも興味あったし、未だに大部分の曲は歌えるし、一部は踊れる。

翻って、今のアイドルの消費の仕方が変わったなって感じる。世間一般的には、テレビ欄を見る感じ、あんまり変わってないんだろうけど、自分の消費の仕方はあの頃と違う。AKB48は、最初は苦手で、その理由は人数が多すぎるからとか売り方が好きじゃないとかだったんだけど、ポニーテールとシュシュの PVを見てからその辺が一変した。ポニーテールとシュシュの曲と、PVのアイドルグループっぽさにズキュンってきて、AKB48を見るようになった。好きな曲は結局数曲くらいしかないんだけど、その好きが、基本的にはPVとかライブの映像(歌って踊ってる映像)とセットになってて、僕が言うAKB48が好き、っていうのが、AKB48の誰々が好きとかAKB48っていうグループのメンバーたちが好きというよりも、歌と踊りが好き、っていう方向になってる。メンバーの名前も、よくテレビに出てきたり、前の方にいる何人かは覚えたけど、ほとんどがAKB48の人っていうくくりになってるから、AKB48がメインになってる番組とか、歌番組でトークしてるところとかは、別にそれほど興味がない状態になってる。

さてここで、3日ほど前からハマりだして、毎日のようにPVとかライブ映像とかを何度も繰り返し見てる、ももいろクローバーの話にやっと来たんだけど、ももいろクローバーがすごい!って話をしたいがために、モーニング娘。とかAKB48とかを持ち出してきて自分語りをしてたので、ここからがメインです。ももいろクローバー。名前だけは、元てれび戦士伊倉愛美がまだメンバーだった頃に聞いたことがあったんだけど、ちゃんとその存在を知ったのが、アニメ版ヨスガノソラのCパートのエンディング曲のピンキージョーンズ。最初にこの曲を聞いたときは、そのエンディングの映像もあって、変な曲であんまり好きじゃないなぁって思ったし、CMでちょこっと販促のために流れるPVのダンスも、独特というかクセのあるというか、ぶっちゃけ変な感じで、特にアンテナにも引っ掛からずにスルーしてた。その後、ドラゴンクライシスのエンディングも歌ってて、それがまた変というか、サビとそうでない部分の雰囲気の違いが大きい、僕がちょっと苦手としてる感じの曲で、こっちもアンテナに引っ掛からずにスルーしてた、というよりもちょっと嫌悪してた部分もあったりして、いい印象がなかった。のだけれど、この前、「行くぜっ!怪盗少女」と「走れ!」のライブ映像を見て、その印象が一変した。

ももいろクローバーの何が好きかって、「走れ!」って曲のライブ映像(http://www.youtube.com/watch?v=9Rt5cSeFHNY&feature=related)を見たときに、後半に赤の子が、ソロで歌うパートがあるんだけど、その表情に全部持ってかれた。その後何度もその映像を見返してて、他のアイドルグループも当然そうなのかもしれなくて、ただ僕が今までそういう映像を見たことなかったからかもしれないけれど、この6人の、懸命さがまっすぐに伝わってきて、それが胸を打ち続けてる。汗をかきながら力を振り絞って件名に歌って踊ってる感じとか、伝えたいものがあるんだ!っていう歌い方とか、本気の表情とか、顔だけじゃなくて、この空気とか雰囲気とかそういうもの全体が、いい表情をしてて、見てて気持ちがいいんだよね。ずっきゅーんって直球で中に入ってきて、もうどうしようもないくらいに惹きこまれてく感じが、アイドルすげー!!って思えた。なによりすっごい楽しそうなのがいいね!

で、AKB48とは違ってメンバーのそれぞれに目が行くんだよね。人数が少ないからってのももちろんあるし、それぞれのメンバーに自分の色とかキャッチコピーとかを作って個性を際立たせてるっていう向こうの戦略もあるんだけど、映像見てて、人がすっごい魅力的に見えるんだよね。特に赤の子なんか、どこにいても目立ってる。センターだしソロパート多いしアクロバットもするし、それだけじゃなくて、6人の中で一番外に出そうとしてるものが強くって、それがこっちにもわかって、他の5人も赤の子ほどじゃないけどそういうところがあって、無性に応援したくなってくる。これだけ個々人に興味出てきたのに、Wikipediaで6人のプロフィールを見て、それで十分だって思っちゃうのが自分でも不思議。昔みたいに、ももいろクローバーがメインやってる番組とか、歌番組でトークしてるのもYoutubeの関連動画に上がってるんだけど、それはあんまり見る気しなくて、ただひたすらに PVとかライブ映像だけを繰り返し見てる。それでもそれぞれの魅力が伝わってくるからすごいんだけど、歌って踊ってない状態のアイドルに興味はあんまり持てなくなってるなーって、それがやっぱり不思議。

あと、一度強い好印象を持つと、今まで好きじゃないなぁって思ってたのも好きになるみたいで、今じゃ「ピンキージョーンズ」も「ミライボウル」も好きなんだけど、そういう印象の力ってすごいとも思ったりしました。

「走れ!」は歌詞の直球っぷりとメロディも見事で、「行くぜっ!怪盗少女」はももいろクローバーはこういうコンセプトなんだぜーってのを歌ってる曲で、こういう曲を歌えるのってすごいアイドルっぽいなぁって思う。ド直球の曲からちょっと変な曲まで何を歌ってもアイドルなのがアイドル。


※寝る前にケータイでぽちぽち頑張って書いた文章だから、文末とか展開とかいろんなところが変なんだけど、そういうところは気にしない。