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ほしのの。面白かった!

実家にいると、パソコンが居間にしかなくて、長い時間のかかるエロゲとかできないよーって嘆いていたんだけど、TLで@babecafeさんが、むきりょくかん。っていうサークル?を紹介していて、「演劇少女は古都鎌倉を雪で潰す」っていうゲームの絵がすごく好みだったからやりたいと思ったんだけど、とりあえずそこの「ほしのの。」という作品に、ガラケーでできるmobile版がフリーであったから、とりあえずそれをやってみるかーってやってみたらすごく面白かったので感想兼ご紹介記事。

http://mukiryokukan.sakura.ne.jp/hoshi_nono.htm

「ほしのの。」2007年に公開されたFlash作品で、Twitterを見ている感じからすると、むきりょくかん。が結構有名なところらしくって、ほしのの。もプレイしたことがある人は多いっぽいんだけど、下手な感想にお付き合い下さい。できるだけネタバレにならないように書きたいから、ぜんぜん伝わらないかも。

上のページで紹介されているとおり、"栃木の田舎でいとこのおねーちゃんに世話されたりしたりする、やっぱり地味な物語。"なんだけど、"地味"とはまったく思わなかった。プレイ時間はだいたい1時間半〜2時間くらい。Flash版とmobile版があって、自分がやったのはmobile版なんだけど、グラフィックは確実にmobile版の方が綺麗。Flash版とmobile版で文章に違いはなし。moble版のセーブ箇所は8つ。前編と後編に分かれてて、それぞれ2章ずつ入ってて1000Kb程度のアプリ。ただ、Flash版を少しやってみたら、BGMのピアノ曲がすごくいい感じだった。ガラケーの小さい画面に慣れているならmobile版の方が読みやすいと思うけど、その辺は好み次第かなぁ。

開始してすぐにモノローグが始まって、「時折、強く手を握られることだけが、会話だった」というフレーズに一気に惹きこまれて、このモノローグのシーンに向かって全部が盛り上がっていくんだろうなぁって、わくわくしてきた。作りはとにかく丁寧だと思う。全部で四章構成で、それぞれの章でやりたいことが、これでもかってくらい丁寧に描かれてて、ちょっとパロディが多いのが気になったけれど、印象的なシーンが散りばめられていたり、地の文の言葉の選び方とか組み立て方も丁寧で、自分の好きな感じでした。実在する栃木県の星野という場所が舞台なだけあって、栃木の星野という場所の雰囲気とか、田舎の雰囲気とか、なにより珍しいなって思ったのは、農家の暮らしぶりみたいなものの雰囲気が、くどくない説明とともに丁寧で、その空気が読んでいて心地良かった。椎茸の種を木に打ち込む作業とか、夕顔からかんぴょうを作る作業とか、そういう農作業が一章で描かれているんだけど、それが新鮮だった。

とにかく姉がかわいい。これでもかっていうくらい姉がかわいい。この姉にずっと物語が引っ張られていくんだけど、その姉がもうかわいいからぐいぐい読めちゃう。主人公の弟に何度も馬鹿って言われたり、こいぬ系癒し娘なんて呼ばれたりしている姉なんだけど、一章では、両親を亡くした主人公の立派なお姉ちゃんになる!ってなにができるのかわかんないけど一生懸命になってるお姉ちゃんだし、一章から二年経った二章以降では、仲良しの姉弟で、頼りにならない姉としっかりした弟っていう構図になって、その姉弟の会話が仲良し姉弟っぽくってとってもいい。自分には姉がいないから、それは空想上の姉弟の図なんだけど。同じ漫画を読んでるから、その漫画のネタで会話して盛り上がったりとかさ……俺も姉とか妹とそういうことしたかったよ……。とにかく三章以降の姉のかわいらしさが臨界点突破しそう。

たとえば、河原で思いっきり遊んで夕暮れ時に縁側でお昼寝しちゃうとか、姉と自転車二人乗りだとか、壁越しにケータイでメールするだとか、手をつないで小さな山の中腹で星空を見上げて流れ星を待つとか、そういうシチュエーションが好きな人や、とにかくお姉ちゃんが好きな人なんかにはおすすめです!