2012年の読書のまとめ

年に1回これくらいしか更新しないブログでございます。

2012年も1年間お疲れさまでした。社会人2年目ということもあり、落ち着いた1年間だったんじゃないかと思います。

年間55冊。去年よりは4冊少なかったわけですが、去年と比べると、既刊が何冊もあるシリーズものをだーっと一気に読んだりしてなかったと思うので、結構読んだよなぁって印象の1年でした。月平均はちゃんと4冊越えているので目標は達成しているようです。


今更ながらポケモンにはまってみたり、以前から兆候はあったものの、夏くらいからはアイドルにどっぷりはまってみたり、今までとは時間の使い方が大きく異なった1年間だったと思います。異なったとは言っても質が変わってるわけではないので、今までどおりもったいない時間の使い方というか、家で一人であーだこーだやってるだけなのですけれども。
どこに時間のしわ寄せがいっているかというと、アニメをあんまり見なくなったのと、エロゲをあんまりやらなくなったところですかね。結局この秋のアニメは完走したのがSAOだけ。怪物くんも途中まで見てたけど、1つ見逃しちゃってもういいやってなったし。春や夏はそこそこ見ていたはずなんだけどなー。
冬の配信アニメのラインナップを今見てみましたが、gdgd妖精sくらいしか見なさそう……。どうしっちゃったんだ俺。
エロゲも2012年なにやったっけな、って思い出すのが難しいくらいにはほとんどやってなかった気がします。「この大空に、翼を広げて」「乙女が紡ぐ恋のキャンパス」くらい?前半にちょこちょこっとやってるくらいですかね。

でも読書の時間は削れてない!
以下軽く総括します。


全体的にラノベよりも普通の文庫本を読んでたようですが、これはあわよくばせんぱいと……って思考が働いていたんだと思います。泉鏡花の「高野聖」なんかはその最たるところですが、結局なにごともなく1年が終わりました。せんぱいはたぶんこの3月で異動になります。事務職ではないのでもうほぼ会うことはないでしょう。寂しくなりますね。4月から僕は何を目的として職場へ出勤していけばよいのでしょうか。軽い下心で読んだ泉鏡花ですが、最初は読みにくくてつらかったものの面白かったので、いくつか買って積んであります。せんぱいがいなくなったら読みます。禊です。

あとは、新しい人を開拓する!って感じではなかったですね。本屋に足を運ぶことが少なくなったというか、家の近くに品ぞろえのいい本屋がなくって、タイトル買いやら表紙買いをぜんぜんしてなかったです。年末年始で実家に帰ってきて久しぶりに本屋に行って、タイトル・表紙買いしてきたのでそれを読むのが今の楽しみです。実家に持って帰ってくるのを忘れてしまった読みさしの「恋文の技術」を読み終えてから読むつもりですが、折原みと(どっかで名前見たことがある気がする)の「乙女の花束」と佐倉淳一の「ボクら星屑のダンス」の2冊です。
積み本はどんどん増えていきます。とりあえずクローゼットの中に押し込んでいるんですが、やつらのせいでコート類を出すときに注意しないと崩れてくるので大変なことです。ちょっとずつ消化はしているんだよ。消化よりも供給のほうが多いだけなんだよ。

積み本を消化しようと、とりあえず父親から薦められて実家から借りてった帚木蓬生の「水神」を読み始めたら、これが面白くて面白くて。時代小説面白いじゃん!ってことで、今は時代小説を集めたいと思っているところです。せんぱいは風魔小太郎とかが好きらしいですが、僕はたぶんそっちの方面よりも、「蝉しぐれ」とか水神の後に読んだ「みをつくし料理帖」とかの方面の方が好きそうです。太閤立志伝にハマってたころに、柳生なんとか帖とか読んでたんですけどねぇ。
ちなみに「みをつくし料理帖」や「浜村渚の計算ノート」シリーズは、SKE48研究生の新土居沙也加という人が好きだって言ってたり読んでたりする作品でして、外部に影響されやすい自分がまたなんとも……。まあでもこうやって世界が広がっていくんだから、何から興味を持つのかっていうのは人それぞれですよね。

こうやって読んだ本を眺めてると、俺妹11巻や人退7巻やヒカルが地球にいたころ5巻とか、追っかけてるシリーズものの新作を積んでることに気がつきました。織田信奈やアイドラは続きを読みたいとは思ってるけど読んでないし、読まないとなぁ。はがないや変態王子は言葉遣いが厳しすぎてちょっと……状態。


今は電子書籍に手を出そうかどうしようかというところ。kindleのwhitepaper(だっけ?)がちょっと欲しいくらい。ラインナップや価格としてはどうなんだろうなぁ。まだディスプレイで文字は読めるくらいの目は持っているし、本を仕舞うところがなくなってきたし、今後も2,3年ごとに異動があるしで、できる限り物質を減らしていく方向で考えていかないと引っ越しが大変なことになりそうです。異動による引越し代は全額出るんですけどね。詰めたり出したりの労力が……。3月の15日くらいにならないと人事異動発表されないですからね。



さて、じゃあ今年読んだ本のうちでお気に入りをいくつかピックアップして筆を置きたいと思います。久しぶりにこんな文章書いたよ。

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みんな読んでるとは思うけれど、いやもうこれは文句なしに面白かった。早く続刊が読みたいナンバー1。何度も書いているとは思うけれど、「BackStage」ってエロゲで演劇の面白さを知り、結局一度も舞台を観に行ったことはないけれども、この「シアター」で更に面白いんだろうなぁって思った。自分が安全地帯にいる、というか自分から不安定な道を選ぶほど何かに熱中したことがない人間にとってみれば、好きなこと、熱中していることに突っ走っていく人たちを多少の羨望がありつつすごいなぁって見ているし、その演劇バカたちの後ろに、司っていう登場人物がいて、もう完全に持ってかれた。2巻で恋愛方面も進行していくのがちょっとどうなのかな?と思っていたけれど、司と千歳の電話でのやりとりでハリケーン。さようなら人類。


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一度読んだら忘れられない衝撃的なオナニー小説。女性のためのR-18文学賞というから身構えて読み始めたのに、身構え方が間違ってたので受け身もうまく取れずに投げられた。投げっぱなしだった。表題作でひとしきり大爆笑したけれど、表題作以外の作品でしっとりとした恋愛を描いているし、一発屋的な感じではないんだなと思わされたけど、もうこの人の書いたものを今後どう構えて読んでいいのかわからない。あの頃俺も青空の下ですればよかった。


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のぼうの城」と同じく題材がすごくよかったというのもあるけれど、それにしたってあの時代の農民のあり方を、農民たちの動きを、あの大規模な普請を、確たる文体で丁寧に描ききる筆力はすごい。父親がわざわざ薦めてくるだけの素晴らしさはやっぱりあるなぁと思いました。すごく真面目ですごく丁寧ですごくしっかりしたお話でした。時代小説って、面白いわ……。


2013年はせんぱいが大好きと言っていた泉鏡花の「草迷宮」を読むのを今から楽しみにしています。
ではまた来年。