ユメもキボーもありゃしない

メモオフ2の希ルートを全部終了。このルートって、何を言おうとしてもネタバレになっちゃいそう。もうこのゲーム自体が発売から10年近く経ってるから、ネタバレなんてそんなに気にしなくていいのかもしれないけど、地方民として日々アニメのネタバレ喰らってる身としてはちょっとは配慮したいじゃん。なんて言いつつも、あんまり配慮せずに感想書く。

でもなんかもう、ゲームのシステム的な点から伏線バレバレじゃん。そういうメタっぽい視点から伏線バレちゃうのってあんまりよろしくないような気がするんだけど、だからと言って立ち絵のバリエーション増やすとか、そういうのは難しんだろうなぁ。

主人公とほたるとの微妙なすれ違いみたいなのはちゃんと書けてると思ったし、主人公とほたるが別れる理由みたいなのが、既に三角関係っぽくなってた巴ルートとは違って、自然ではあったんだけど、やっぱりほたるっていうすごくよくできた彼女がいるのに、希のことばっか考えてる主人公が信じられないのは、この僕が童貞だからでしょうか。主人公に希のことばかり考えさせるように選択肢選んでる俺が悪いんだけど。そうやって考えると選択肢を選ぶのって重いなー。他人の運命を左右するのは他ならぬあなただ!

ほたるは悪くなくて、悪いのは全部主人公なのに、その選択を全部ほたるが引き受けてるあたり、やっぱり男としてこの主人公は好きになれない。もっとはっきりしろよ!俺がはっきりしてない男だから、同族っぽいはっきりしてないやつ見てるとイライラしてくるんだよ!

結局なんで主人公が希に惹かれて、希が主人公に惹かれたのかっていうのが、やっぱりよくわかんなかったんだけど、流し読みというかばんばんクリックしてるからいけないのかなぁ。もしくはそういう好きっていう心の動きが理解できないのか。そもそも人を好きになるっていう心の動きは説明できるもの理解できるものじゃないのか。登場人物が多い上に、最初は明示されてなくて主人公と一緒で混乱しながらプレイするしかないから、1回くらい読んだだけじゃわからないんだろうな。

物語としては、最終的に悲劇的な幕引きに持っていかれるのが納得行かなかった。せっかくなんだから、エロゲギャルゲ的な方向に引っ張ってくれれば素直に何も考えずに楽しめたのに。でも、この作品は、リアルっぽさっていうわけじゃないけど、恋愛のあれこれをちゃんと書いてあるのがいいところだと思うから、それは駄目なんだろうな。でも、悲劇に持っていかなくたっていいじゃない。選ばれなかった方の、悲しさとか寂しさとかそういうものを必死に押し隠しながら笑顔で祝福する顔とかみたいじゃん。

希のことはすごく好き。罪悪感で動けなくなってる女の子とか、悲しみに溺れて動けなくなってる女の子が、ちょっとずつ幸せを取り戻していく、そのほんの少しだけの手伝いをできればいいなーっていつも思ってる。そういうお話を読みたい。

トゥルールートではいろんなことが救済されてる……のか?よくわからない終わりすぎて、なんじゃこりゃ状態。「希望」とか、そういうアイディアはおおっ!って思ったのに、なんでこうなっちゃうのかなぁ。納得がいかない終わり方で、希たちのことは好きなだけにちょっと残念でした。

※この主人公がほたるとセックスしているかどうかは俺の中で結構大きな問題なんだけど、たぶんしてそうな感じがして非常に心が痛い。でもまだ付き合って6ヶ月とかしか経ってないんだよなこの二人。うーん。